Sweet Fiction ― 前田亜美、レトロポップに遊ぶビューティの現在地

ihme issue4でヘアメイクを手がけたのは、人気サロンカバーヘアの精鋭チーム〈カバーヘアクリエイティブ〉。
代表の谷本一典がヘアメイクディレクションを担い、前田亜美の持つ愛らしさと芯の強さを、ファンタジックな世界観の中で鮮やかに引き出した。
甘さだけでは終わらない――“計算されたキュート”が、このビジュアルの鍵となっている。

ガーリーを突き抜けて、モードへ

ピンクの空間に、ポルカドット、水玉リボン、アップルモチーフ。
一見ドリーミーでスイートな要素が並ぶが、全体はどこかシュールで洗練されている。
それを成立させているのが、ヘアメイクの明確な設計だ。
カバーヘアクリエイティブは、世界観に溺れることなく、前田亜美自身の存在感を“主役”として際立たせている。

【HAIR】クラシカル×グラフィック、計算されたシルエット

ヘアはコンパクトにまとめたアップスタイル。
大ぶりのドットリボンを主役にしつつ、前髪とサイドの毛流れで抜け感をプラス。
谷本一典のディレクションのもと、レトロになりすぎないバランスを追求し、顔立ちの立体感を際立たせている。
アクセサリーを“足す”のではなく、“構造として組み込む”発想が、完成度を高めている。

【MAKE-UP】甘さにエッジを与える、強気なポイントメイク

肌はドールのように整えながらも、質感はあくまでナチュラル。
印象を決定づけるのは、発色のよいレッドリップと、やや強調したアイライン。
可愛さに寄りすぎないよう、目元には意志を感じさせるシャープさを残している。
谷本一典率いるチームの“引き算と足し算”の妙が、ガーリーな世界観をモードへと引き上げた。

トータルイメージ: ファンタジーを現実に引き寄せる技術

衣装やセットがどれほどアイコニックでも、人物が埋もれてしまっては意味がない。
カバーヘアクリエイティブは、ヘアメイクを通して前田亜美の表情と佇まいを軸に据え、世界観を一つに束ねた。
谷本一典のディレクションが生んだのは、“可愛い”を更新するビューティの形。
ihme issue4は、ファッションとヘアメイクが等価に語られるべき理由を、雄弁に物語っている。