しなやかでモダン。新時代のフェムを纏う——小川李奈、透明感の美学

柔らかくも芯のあるまなざし。今、女性らしさの定義がアップデートされる中で、“Glow Modern Femme”というテーマのもとに、小川李奈が魅せたのは、繊細と意志を兼ね備えたスタイル。そのビジュアルのすべてに息づくのは、軽やかさと知性。今回は、彼女の美しさを引き出すヘアメイクとファッションのトータルアートを、プロ目線で徹底解説します。

 Glow Modern Femme

「儚さの中に宿る強さ。光を纏うモダンフェム」

全体として感じられるのは、ナチュラルな柔らかさの中に隠された凛とした知性。光が差し込むナチュラルな空間の中、ややアンニュイな表情で腰掛ける小川李奈さん。そのまなざしには、どこか遠くを見つめるような深さがあり、「守られるだけの女性像」から脱却した、能動的な“フェム”の美学が浮かび上がります。
透明感あふれるトーンと、エアリーな質感が全体に統一され、まさに「Glow(光)」という言葉がぴったりの印象に仕上がっています。

「風を孕んだ曲線美と、血色を感じるクリーンフェイス」

髪はロングのゆるやかなレイヤーに、重すぎないウェーブが加えられています。ナチュラルに落ちる前髪と、顔まわりを包み込む柔らかなカールが特徴的。まるで風になびくような軽やかさがありながら、ツヤ感をしっかり保っていることで、“生活感”を排した洗練された雰囲気に。
メイクは極めてミニマル。ベースにはトーンアップ効果のある下地を使用し、ハイライトでツヤを仕込み、頬とリップに血色感をプラス。ローズ系のチークとリップは、肌の透明感を引き立てる絶妙なカラー選び。眉はややストレート気味に仕上げ、知性とナチュラルさの両立を図っています。

「刺繍とレースが紡ぐ、クラシカルとモダンの境界線」

繊細なチュール素材に立体的な花の刺繍が施されたトップスと、深みあるグリーンレースのスカート。異素材の組み合わせながら、どちらも“透け感”と“ディテール”を重視したチョイスで統一感があり、どこかヴィンテージライクで上品。
特筆すべきはこの配色バランス。トップスの白が光を受けて柔らかな印象を与えつつ、スカートのグリーンが重心を下げて安定感を出しています。ヘアのナチュラルウェーブと合わせることで、「甘くなりすぎない」絶妙なモード感を形成しています。

「静かに主張する、“今”のフェミニティ」

このビジュアルが体現しているのは、「語らずとも伝わる」現代的な女性像。強調しすぎないヘア、抜け感のあるメイク、エレガンスのあるファッション。すべての要素が声高に主張するのではなく、静かに調和しながら、芯のある存在感を放っています。
Glow Modern Femmeとは、まさにこの姿。個を確立しながらも、周囲と調和し、光を纏うように生きる女性の姿を、小川李奈はまっすぐに映し出しています。

COVER HAIR CREATIVE

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DEIRECTOR

谷本一典
(カバーヘアグループ代表)

@lupin_1969


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HAIR MAKE

棟方 千捺
(COVER HAIR bliss 北浦和店)

©︎COVER hair's magazine
「COVER HAIR(カバーヘアー)」が発信する年1回発行のヘア・ファッションマガジン。エイベックス・マネジメント、テンカラット、レプロエンタテインメント、プラチナムプロダクションなどに所属する人気モデルとのフォトセッションを通じて、クリエイティブな要素を取り入れたヘアスタイルを提案。また、サロンワークで実際に活用