静けさに潜む強さ ― 小川李奈がまとうニュートラルの余韻

カバーヘアマガジン今号の特集「A Symphony of Neutral and Bold」で、モデル小川李奈のヘアメイクを担当。
ニュートラルトーンのナチュラルな肌と、空気を含んだような柔らかいヘア。その静けさの中に、凛とした強さを秘めた彼女の個性を引き出すべく、“引き算”の美学を軸にしたスタイルを提案しました。自然光と共鳴するミニマルな彩りが、現代的な「美の静寂」と「意志ある美しさ」を描き出します。

A Symphon of Neutral and Bold

「自然の中に息づく、エフォートレスな存在感」

深緑の木々に包まれたロケーションの中で、ひときわナチュラルな存在感を放つ彼女。ふと視線をこちらに向けた瞬間、その柔らかで繊細なムードが写真全体に静かな緊張感をもたらしている。無理のない佇まいとさりげないポージングが、現代的なエフォートレス・ビューティを象徴しており、見る者に安らぎとインスピレーションを同時に与える。

HairMake「素肌感とツヤ感で魅せる、控えめな強さ」

メイクは極力ナチュラルに抑えられ、素肌本来の透明感を活かした肌づくりが印象的。唇にはヌーディーながらも血色感を残すローズ系カラーが軽やかにのせられ、全体のピュアなトーンを邪魔しない。ヘアは長めのブラックヘアをラフに巻き、軽いウェーブで空気感を持たせている。自然光を受けて揺れる毛先が、彼女の「芯のある女性らしさ」を静かに物語っている。

Fashion「オーガニックなラインと、静かな洗練」

装いは、ライトベージュのワンピースをメインに据えたシンプルなレイヤードスタイル。オーバーサイズのシルエットが動きの中に美しさを宿し、素材のナチュラルな質感が自然の背景と見事に調和している。ボトムにはダークグリーンのクロップドパンツを合わせ、トーン・オン・トーンの配色で落ち着いた印象をキープ。装飾を排したミニマルなコーディネートは、着る人の内面を引き立てる。

「都会を離れた知性、森の中のミニマリスト」

ナチュラルでありながら、どこか都会的な洗練を忘れない彼女のルックは、今の時代の“自分らしさ”を表現する好例だ。過度な装飾やトレンドを排し、自分の感性と自然との対話を重視するそのスタイルは、心の豊かさを纏う新しいミニマリズム。まるで森と一体化したような佇まいが、静かに、しかし確かに、見る者の心を揺さぶる。

COVER HAIR CREATIVE

COVER HAIR CREATIVE
DEIRECTOR

谷本一典
(カバーヘアグループ代表)

@lupin_1969


COVER HAIR CREATIVE
HAIR MAKE

棟方 千捺
(COVER HAIR bliss 北浦和店)

©︎COVER hair's magazine
「COVER HAIR(カバーヘアー)」が発信する年1回発行のヘア・ファッションマガジン。エイベックス・マネジメント、テンカラット、レプロエンタテインメント、プラチナムプロダクションなどに所属する人気モデルとのフォトセッションを通じて、クリエイティブな要素を取り入れたヘアスタイルを提案。また、サロンワークで実際に活用