闇に咲く、感情の花。カバーヘアクリエイティブが描く、ロマンティック・ナラティブ

人気サロン「カバーヘア」のクリエイティブチーム、カバーヘアクリエイティブがヘアメイクを担当。代表・谷本一典のヘアメイクディレクションのもと、木下絵里香を“物語の中心に立つ存在”として描き出した。夜の闇、素足、そして花束——。装飾ではなく感情をまとうヘアメイクが、静かな強度をもって立ち上がる。

ロマンティシズムは、夜にこそ現れる

街灯に照らされ、闇の中に浮かび上がるシルエット。フローラルドレスの色彩は甘美でありながら、足元は裸足というアンバランスさが、このビジュアルに緊張感を与えている。今回のヘアメイクは、幻想に寄りすぎず、現実からも逃げない。その狭間にある感情をすくい取る設計だ。谷本一典率いるカバーヘアクリエイティブが提示するのは、“物語を感じさせるリアル”である。

【HAIR】:風と闇を含んだ、ナチュラルウェーブ

ヘアは作り込みを抑えたロングウェーブ。過度なスタイリングを避け、夜風に揺れる質感をそのまま生かしている。前髪は重さを残し、視線に陰影を与えることで、甘さを中和。華やかなドレスに対し、ヘアはあくまで自然体に保つことで、人物像がファンタジーへ傾きすぎないようコントロールされている。谷本のディレクションが光るのは、この“現実に踏みとどまる判断力”だ。

【MAKE-UP】:夜に映える、静かな強さ

メイクはナチュラルを基調にしながら、夜の光を意識した設計。ベースは均一に整えすぎず、素肌の陰影を残すことで奥行きを演出している。アイメイクはラインを強調せず、まなざしの力を引き出す方向へ。リップは血色を感じさせる程度に抑え、花柄の色彩と競合しないバランスに。感情を語りすぎないことで、見る側に物語を委ねるメイクアップだ。

トータルイメージ:物語をまとう、美しさ

ヘア、メイク、衣装、ロケーション——そのすべてが一人の女性の物語として結びつく完成度。カバーヘアクリエイティブが一貫して大切にしているのは、「似合わせ」と「引き算」。代表・谷本一典のディレクションによって、木下絵里香は“演出されたモデル”ではなく、“物語を生きる存在”として立っている。
美しさとは、説明されるものではなく、感じ取られるもの。
その思想が、静かに、しかし確かに刻まれた一枚だ。