
ihme issue2「花音」ビジュアルでは、人気サロン・カバーヘアのクリエイティブチーム “COVER HAIR Creative” がヘアメイクを担当。
そのディレクションを手がけたのは、サロン代表であり数々の誌面を手掛ける 谷本一典 。
写真に映る花音の透明感、軽やかさ、そしてどこか儚いムードは、谷本の緻密な“質感設計”とカラー・造形の調和から生まれている。
この記事では、ファッションエディターとしてプロ視点で、今回のヘアメイクのこだわりを詳しく解説する。
空気に浮かぶような、淡色の詩情
花音が纏うのは、ラベンダーやミントを基調にした淡彩のファッション。その世界観に呼応するように、ヘアメイクは “透明感”と“空気を含んだ軽さ” を徹底して作り込まれている。
全体として、“少女の無垢さ”と“ファッションとしてのモード性” のバランスが絶妙。谷本一典が得意とする、“作り込みすぎずに品格を残す”アプローチが端々に現れる。

サイドに落ちる毛束は、
“写真に余白をつくるヘア” として機能しており、視線を柔らかく流しながらも、モデルの輪郭を華奢に見せる効果がある。
【HAIR】ゆるさを計算した“抜け感ライン”
今回の花音のヘアは、一見自然体に見えながらも、実は細部まで計算されたプロの仕事。
■動きをコントロールする毛束設計
- ふんわりとした無造作感
- 顔まわりの“少しだけ引っかかる毛束”
- まとまりすぎないナチュラルなツヤ
■動かしても崩れず、美しく見えるバランス
カバーヘアクリエイティブが得意とするのは、
**「やわらかく見せるが、写真にしたとき骨格が美しく見える」**構造。
ラベンダーコーデのショットでは、動いたときの毛束の“揺れ”がしっかり計算されているため、ポーズの自由度が高くても印象がブレない。

【MAKE-UP】淡色に負けない“透明感の芯”をつくるメイク
メイクは淡さと清涼感を保ちつつも、
顔がぼやけない“芯”を仕込むテクニック がポイント。
■肌:薄膜の光ヴェール
花音の肌は、あくまで素肌の延長のような軽い質感。
ハイライトは控えめに“点で置く”ことで、光の抜けを演出している。
■目元:陰影を極薄に
- パステルコーデに調和する、淡く広げた影
- アイラインはあえて強調せず、まつげの間を細く埋めるだけ
- まなざしが柔らかく、幼さと知性が同居
■リップ:血色をほんのり“仕込む”
淡色ファッションは血色が飛びやすいので、
唇にほのかなウォームトーンを仕込み、フレッシュさをキープしている。
ナチュラルながら画面で負けない絶妙なバランス。
淡彩で描く“静かな強さ”
谷本一典ディレクションの特徴である、
“静けさの中の強さ” が今回の花音にも色濃く反映されている。
揺らぎを感じさせるヘア。
淡色でも輪郭が消えないメイク。
ミントやラベンダーに寄り添う清涼感あるスタイリング。
それらがひとつの物語をつくり、ihmeならではの世界観をより詩的に高めている。
今回のビジュアルは、
「色の持つ音を聴くような、静かで美しい余韻」
そんな印象を残す仕上がりになっている。