
都会の喧騒から一歩引いた場所に立ち現れるような、ミニマルな美しさ。
雑誌『COVER hair's magazine』の特集企画《Minimalist Chic》では、モデル・山木雪羽那が持つナチュラルな透明感と強さをベースに、静かでありながら確かな存在感を放つスタイルを提案。無駄を削ぎ落としたデザインと、エフォートレスなヘアメイクが融合し、現代の“美の余白”を描き出す。
Minimalist Chic
「余白に宿る感情、Minimalist Chicの本質」
マットな石壁を背景に、静謐な空気感をまとうビジュアルは、“引き算の美学”を最大限に活かしたスタイル。飾りすぎず、抑制された色とフォルムが際立つことで、山木雪羽那さん自身の持つ繊細な表情や、まなざしの深さが際立っている。彼女の視線には、芯の強さと凛とした透明感が宿り、ミニマリズムの中に内なる情熱を感じさせる。

「ナチュラル×戦略的エフォートレス」
ヘアはゆるやかなウェーブがかかったロングスタイル。顔まわりの毛束がやわらかく揺れ、センシュアルな印象を残しつつも、あくまでナチュラルに。前髪はシースルーで軽さを出し、全体のトーンとリンクした繊細な抜け感を演出している。
メイクは極力ミニマム。ツヤ感を抑えたセミマットな肌に、ほんのりと血色を含んだチークとリップでアクセント。アイメイクも引き算を意識しつつ、まつ毛のニュアンスで印象を操作。ミニマリストでありながら、計算された陰影とバランスが、知的な華やかさをプラスしている。
「素材感とシルエットの呼応」
淡いベージュトーンのオールインワンは、柔らかなコットン素材で肌なじみがよく、全体のミニマルな印象を後押しするキーアイテム。肩のフリルが控えめなフェミニンさを添え、フォルムに動きを加える一方で、主張しすぎない配慮が美しい。ヘアの軽やかさと共鳴し、ナチュラル×構築の絶妙なバランスに仕上がっている。

「“静”の中に生きるモード」
Minimalist Chicの本質は、何も足さないことで研ぎ澄まされる感性の表現。このビジュアルは、そんな世界観を山木雪羽那の自然体と重ね合わせながら、静かに、しかし確実に語りかけてくる。ミニマルであることは、無機質であることではなく、“本質だけを残す強さ”なのだというメッセージを、トータルスタイリングが明快に物語っている。
COVER HAIR CREATIVE


COVER HAIR CREATIVE
HAIR MAKE
木村 夏暢
(COVER HAIR bliss 川口東口駅前店)

「COVER HAIR(カバーヘアー)」が発信する年1回発行のヘア・ファッションマガジン。エイベックス・マネジメント、テンカラット、レプロエンタテインメント、プラチナムプロダクションなどに所属する人気モデルとのフォトセッションを通じて、クリエイティブな要素を取り入れたヘアスタイルを提案。また、サロンワークで実際に活用