「COVER hair's magazine」特集:モデル/雑賀カアネさん“Re Cover:Peace”ヘアメイク解説

新しい季節の訪れとともに求められるのは、心と肌にそっとなじむ“やさしさ”と“静けさ”。けれどそれは、決して弱さではなく、自分らしさを知っている人だけがまとうことのできる、凛とした美しさ。
雑賀カアネさんが魅せるのは、まさにそんな「やわらかく、しなやかで、芯のある」存在感。ナチュラルなウェーブヘアと、透け感を仕込んだミニマルなメイクで、今の時代に寄り添う“平和と静寂”をまとうスタイルが完成しました。

自然体に宿る透明感。“Re Cover:Peace”が描く新しい静けさ

ナチュラルだけれど、どこか芯のある美しさ。やわらかな空気をまといながら、目線には静かな強さを湛える雑賀カアネさん。今回のテーマ“Re Cover:Peace”が目指すのは、心の奥にふっと風が吹き抜けるような、静謐で柔らかな存在感。ゆるやかに流れるウェーブヘアと、ピュアなツヤ感のあるメイクで表現されたその佇まいは、まさに今の時代が求める「穏やかな強さ」を体現しています。

雑賀 カアネ @kaane_saiga

揺らぎと凛とが交差する、品あるバランスメイク

ナチュラルなのに印象的。シンプルだけど計算され尽くした仕上がり。今回のヘアメイクは、日常にそっと寄り添いながらも、ほんの少し気分を持ち上げてくれる、そんなスタイル。

【HAIR】:ナチュラルウェーブが描く、エフォートレスな品格

髪は中間から毛先にかけてラフなウェーブを施し、肩の力が抜けた今っぽい抜け感を演出。アイロンで無造作に波を描くように巻いた後、オイルでツヤと束感をプラスすることで、光をふんわりと反射し、やわらかく軽やかな印象に。色味はナチュラルブラウンベースで、赤みを抑えたニュアンスが大人っぽく、肌とのトーンも調和。風が吹いても美しくなびく、そんな“自然体でいながら美しい”を体現したスタイル。

【MAKE-UP】:ピュアな血色感と光を仕込んだ、透け肌メイク

ベースは極限まで薄く、素肌感を生かす設計。下地で内側から発光するような艶を仕込んだあと、コンシーラーで気になる部分だけを丁寧にカバー。チークは頬の高め位置にやわらかくオンし、血色というより“体温”を感じさせる仕上がりに。

アイメイクはくすみピンクのグラデーションで、腫れぼったさを出さずに目元に深みをプラス。まつ毛はあえてナチュラルにまとめて、抜け感を演出。リップは艶感のあるローズピンク。しっかり発色しながらも、決して主張しすぎない絶妙なバランスが◎。

トータルイメージ:静けさの中にある、微細なエモーション

“Re Cover:Peace”というテーマにふさわしく、全体のスタイリングからは言葉にできない静かな感情がにじみ出る。ヘアの揺らぎとメイクの柔らかい光が共鳴しあい、「飾らないのに、心が動く」そんな美しさを完成させた。雑賀カアネさんの持つ透明感と、プロの技が織りなすバランス感覚が、この一枚に息づいています。

COVER HAIR CREATIVE

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DEIRECTOR

谷本一典
(カバーヘアグループ代表)

@lupin_1969


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HAIR MAKE

成田圭美
(COVER HAIR bliss 北浦和店)

COVER hair’s magazine 2023 Re COVER
年1回発行のファッション&ヘアスタイルマガジン。アマゾンや都内一部大型書店・サイトなどで販売